ごあいさつ |
会長 三上威彦 (武蔵野大学、慶應義塾大学名誉教授) |
今年の6月20日に開催されましたDAAD友の会総会で、第5代会長に選任されました三上威彦です。これから、2年間、会の発展のために尽力したいと思っておりますので、会員の皆様には、よろしくご支援のほどお願い申し上げます。詳しくは、ECHOにも書かせて頂きますので、そちらもあわせてお読み頂ければ幸いです。
私は、もう40年以上前にDAAD奨学生としてドイツで勉強させてもらいました。当時は、自費で海外留学をするなど、到底考えられなかった時代でありまして、とくにドイツで勉強したいと思ったとき、DAADの奨学金以外に手段はありませんでした。そして、この奨学金によってドイツで勉強することができ、その間に、これまで私が歩んで参りました人生の方向性を見い出すことができたと思っております。その意味で、いまでもDAADには感謝してもしきれない気持ちでおります。今回、会長の職をお引き受けいたしましたのも、それに対するささやかな恩返しの意味もあります。
経済状態が向上し、誰でも、簡単に海外留学が可能になっております現在、若い皆様方には、私たちジェネレーションが感じている恩義といったようなものは、感じにくくなっているのではないでしょうか。しかし、DAAD奨学金は、単に、経済的な援助をしてくれるだけの存在ではありません。最も重要なのは、DAADが、奨学生に対して、日本だけでなく海外の人々との、あらゆる分野におけるネットワーク構築の機会を提供してくれることだと思っております。そして、このネットワークがますます強固になり、かつ、生き生きとしたものになれば、DAAD友の会の会員の皆様にとりましても、それぞれの専門分野におけるのみならず、日常生活も、豊かでより充実したものになるのではないかと思っております。DAAD友の会も、それに少しでも貢献できる存在でありたいと思っております。その意味で、友の会の会員の皆様におかれましては、会への積極的なご参加をお願い申し上げますとともに、まだ、友の会に入会されていない方々にも、是非ともご入会頂き、会の活動の充実・発展のためにご協力下さいますようお願い申し上げます。